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 活動
 方言文法研究会は、日本語諸方言の文法を総合的に記述する『全国方言文法辞典』の編纂を目的に、2001年に活動を開始しました。
 日本語の研究は、これまで主に中央語・標準語を中心に、詳細な記述や理論化が進められてきました。一方で、「日本語」を、日本列島の各地で過去に使用され、また、現在使用されている方言を含んだ総体であると考えれば、その全体像を把握するための俯瞰的な資料は、まだ十分に整備されているとは言えない状況です。
 本研究会では、中央語・標準語に限定せず、地理的変異(方言差)および歴史的変異(時代差)を考慮に入れた日本語文法の全体像を把握することを目的に、各地方言の現地調査、方言文献資料調査、歴史的変異調査を行っています。さらに、調査データを集積するウェブシステムを構築し、一般公開をはかっています。
 こうした取り組みの積み重ねが、『全国方言文法辞典』という形で結実するように、活動を続けています。
 
 なお、本研究会の活動は、以下の文部科学省科学研究費補助金を受けて実施しています。
 
若手研究(B)2003-2005年度「『全国方言文法辞典』のための諸方言の文法に関する記述的研究」
研究代表者 日高水穂
研究成果 『秋田県本荘・由利方言調査報告』(2005年)の刊行
基盤研究(C)2004-2006年度「日本語諸方言の条件表現に関する対照研究」
研究代表者 前田直子
研究分担者 大西拓一郎、小西いずみ、日高水穂、三井はるみ、山田敏弘、
吉田雅子
研究協力者 高木千恵、竹田晃子、仲原穣、中本謙、舩木礼子
研究成果 『全国方言文法辞典《原因・理由表現編》』(2007年)の刊行
基盤研究(C)2007-2009年度「『全国方言文法辞典』のための諸方言の文法に関する対照研究」
研究代表者 前田直子
連携研究者 大西拓一郎、小西いずみ、中本謙、高木千恵、日高水穂、舩木礼子、
三井はるみ、山田敏弘、吉田雅子
研究協力者 竹田晃子、仲原穣
研究成果 『全国方言文法辞典資料集(1) 原因・理由表現』(2010年)の刊行
基盤研究(B)2009-2013年度「日本語諸方言の文法を総合的に記述する『全国方言文法辞典』の作成とウェブ版の構築」
研究代表者 日高水穂
研究分担者 小西いずみ、舩木礼子、吉田雅子、竹田晃子、林良雄
連携研究者 大西拓一郎、三井はるみ、前田直子、小柳智一、青木博史、
山田敏弘、高木千恵、松丸真大、中本謙、仲原穣
研究成果 『『全国方言文法辞典』のための条件表現・逆接表現調査ガイドブック』(2010年)の刊行
『全国方言文法辞典資料集(2) 活用体系』(2014年)の刊行
基盤研究(A)2014-2018年度「日本語の時空間変異対照研究のための『全国方言文法辞典』の作成と方法論の構築」
研究代表者 日高水穂
研究分担者 青木博史、小西いずみ、小柳智一、酒井雅史、下地賀代子、
高木千恵、竹田晃子、中本謙、野間純平、林良雄、平塚雄亮、
舩木礼子、前田直子、松丸真大、三井はるみ、森勇太、
矢島正浩、山田敏弘
研究協力者 新井小枝子、井上文子、大西拓一郎、乙武香里、門屋飛央、
久保博雅、小畠裕将、佐々木冠、澤村美幸、武田拓、友定賢治、
中川寛之、仲原穣、西尾純二、原田走一郎、半沢康、平子達也、
松倉昂平、松田美香、三樹陽介、吉田雅子
研究成果 『全国方言文法辞典資料集(3) 活用体系(2)』(2017年)の刊行
  『全国方言文法辞典資料集(4) 活用体系(3)』(2018年)の刊行
  『全国方言文法辞典資料集(5) 活用体系(4)』(2019年)の刊行
  『全国方言文法辞典資料集(6) 滋賀県長浜市方言談話資料』(2019年)の刊行
基盤研究(A)2020-2024年度「『全国方言文法辞典』データベースの拡充による日本語時空間変異対照研究の多角的展開」
研究代表者 日高水穂
研究分担者 青木博史、井上文子(2021年度から)、大西拓一郎、小西いずみ、
小柳智一、酒井雅史、下地賀代子、高木千恵、竹田晃子、
中本謙、仲原穣、野間純平、林良雄、平塚雄亮、舩木礼子、
前田直子、松丸真大、三井はるみ、森勇太、
矢島正浩(2021年度まで)、山田敏弘、吉田雅子(2023年度から)
研究成果 『全国方言文法辞典資料集(7) 活用体系(5)』(2022年)の刊行
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